矯正Q&A16「出っ歯を引っこめると人中が長くなる?」~矯正治療と口元の変化について~

「出っ歯を引っこめると、人中(鼻の下)が長く見えることがある」
このような話を聞いて、矯正治療をためらわれる方は少なくありません。

結論からお伝えすると、
矯正治療=必ず人中が長くなる、というわけではありません。

ただし、治療方法や歯の動かし方によって、
口元の印象が変わることがあるのは事実です。


なぜ人中が長く見えることがあるのでしょうか?

出っ歯の矯正では、前歯を後方へ下げる治療を行うことがあります。

その際に、

  • 前歯を下方向に倒しながら引っこめてしまう

  • 唇を支えていた歯の位置が大きく変わる

と、上唇の張りが弱くなり、
人中が縦に強調されて見えることがあります。

つまり問題は、
「出っ歯を治すこと」そのものではなく、
歯をどのように動かすかにあります。


人中が長く見えるのを防ぐ方法はありますか?

はい、あります。
そのひとつが、**アンカースクリュー(矯正用インプラント)**を用いた治療です。

アンカースクリューを使用することで、

  • 前歯を下に倒さず、後方へ平行に動かす

  • 口元のボリュームを必要以上に減らさない

  • 横顔や唇のバランスをコントロールしやすい

といった治療が可能になります。

その結果、
人中が長く見えるリスクを抑えながら、出っ歯を改善できる
ケースも多くあります。

※すべての方に必要・適応というわけではありませんが、
口元の印象を大切にしたい方にとっては、有効な選択肢のひとつです。

→アンカースクリューのページはこちら


フェイシャルスキャナー
フェイシャルスキャナー

大切なのは「歯並び+口元全体」で考えること

出っ歯の矯正は、
歯だけを並べればよい治療ではありません。

  • 横顔のバランス

  • 唇の厚みや位置

  • 笑ったときの印象

こうしたお顔全体の調和を考えながら、治療計画を立てることが大切です。

当院では、
「ただ引っこめる」矯正ではなく、
その方らしい自然な口元を目指した治療を心がけています。


矯正前にイメージしやすい「シミュレーション診断」も行っています

「治療後の口元がどう変わるのか、事前に知りたい」
そんな不安をお持ちの方のために、
当院では矯正治療のシミュレーション診断を行っています。

フェイシャルスキャナーによるお顔のデータと、
顎のCTによる骨格の情報を重ね合わせることで、

  • 骨格と歯の位置関係

  • 口元や横顔の変化のイメージ

を、矯正前の段階である程度予測することが可能です。

すべてを完全に再現できるわけではありませんが、
治療後のイメージを共有しながら計画を立てられることは、
安心して矯正を始めるための大きなポイントになります。

→当院の矯正の検査設備はこちら


まとめ

  • 出っ歯の矯正で必ず人中が長くなるわけではありません

  • 歯の動かし方によって、口元の印象はコントロールできます

  • アンカースクリューは、人中が長く見えるリスクを抑える方法のひとつです

  • シミュレーション診断により、治療後のイメージを事前に確認することも可能です

出っ歯や口元の変化に不安がある方は、
ぜひ遠慮なくご相談ください。

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